２．金八先生S55年

WHATSMAN＠ドラマtheトラウマ
YEAH。調子は？

もうこうなったら(＠AU)、
「これを挙げるしかねえっっ」ってことで、
今回は噂の新コーナー
「ドラマtheトラウマ」の２回目にして、
俺ドラマランキングでSTILL ＃１(＠KRS)の
「金八先生 第２シリーズ」

(写真は　http://www.tbs.co.jp/kinpachi/　から)

を挙げさせていただこう。

金八先生シリーズは、
現在、第６シリーズまで進んでいるが、
この「２」を超えるものが未だ出てない。
全く知らない人がいたらいけないので、
簡単に説明すると、
教師・坂本金八が桜中学を舞台に
体当たりで生徒にぶつかっていくのが基本的なところ。
そもそも「金八」とは、ドラマの放映時間が
金曜八時ってことで、投げやりにつけたらしい。
全シリーズとも脚本は小山内美江子って人。
なお、このパチモン的存在として、
２年B組センパチ先生などがあるが、
ここでは触れる必要もないだろう。

一応、全シリーズをざっと紹介しよう。
●第１シリーズ
１９７９年。昭和５４年産。
生徒役として、
マッチ、俊ちゃん、よっちゃんの「たのきんトリオ」や、
三原順子など、その後有名になった奴が多いシリーズ。
メインの話は、「１５歳の母」。
鶴見シンゴと杉田かおるが、
中学生ながら意地の性行為で妊娠。
その挙句まさかの出産。
中学生の妊娠・出産という衝撃的な内容で大きな話題となり、
最終回では39.9%という高視聴率を記録したらしい。
杉田かおるはこのころから、
クソ悪かったらしい。族の集会とかに参加系。
どうでもいいが。
そのほかの話として、
マッチと金八がスゲエ長ランを着て歩く話や、
(※このとき他中学の不良として、柳沢シンゴや加藤も登場)
よっちゃんが女風呂を覗く話、
また金八自身が海援隊のライブを見に行くという、
ものすげえ一人二役の話などもある。
ちなみに主題歌は王道の「送る言葉」(＠海援隊)
まあまあ、おもしれえ。

●第２シリーズ
後で詳しく書く。

●第３シリーズ
ほとんど記憶がない。
男闘呼組(＠ジャニーズ)の奴が出てた気がする。
ほかには浅野忠信などが出ていた模様。
俺的には駄作。っていうか、あんまり見てないかも。
まあ、このシリーズのみDVD化もされてねえってことからも、
たいした作品ではないといっていいだろう。

●第４シリーズ
確か、広島ミカって役で、
小嶺麗奈が出てたはず。クソ意地が悪い役だった。
メインのテーマは「イジメ」。
また、第１シリーズで、
鶴見シンゴと杉田かおるの間に生まれた子ども
宮沢歩が３Bの生徒として登場。
マニヤ的にはニヤリってところだろう。
まあ、これは結構見てたけど、俺的には△か。
確か主題歌は「スタートライン」(＠海援隊)。
まあ、どうでもいい。

●第５シリーズ
これはクラシックの部類に入る。
兼末健次郎(＠風間俊介)って奴がこのシリーズのメイン。
「ガラスの少年」ってことで、「心の闇」がテーマ。
本当のことをいえない少年・健次郎。
この健次郎を中心に３Bの生徒たちが、
いきなり中野先生(＠ラサール石井)に暴行。
が、健次郎はクラスではリーダー格＆優等生。
「まさか、あいつがっっ」ってノリ。
中野先生もプライドが高いので、
「生徒に殴られたとか言えるかっ」ってことで口を割らない。
また、金八の息子：幸作も同クラスの生徒だが、
言うにいえない。
が、ことの真相にいち早く気づく金八。
しかし、なかなか尻尾を見せない健次郎。
また、健次郎の兄貴が超問題。
東大に入って、海外留学のエリートコースを
突き進んでいるかと思いきや、
実は気合の「引きこもり」。まじの本格派。
とにかく部屋がクソ汚ねえ。
ゴキブリとかがガサガサしとる。
それを必死に隠す家族。
この辺のことから、健次郎の性格がゆがむ。
で、この兄を、「天までとどけ」(＠TBS系)にも出演している
デブの奴が演じている。名演といっていいだろう。
最終局面辺りはクソおもしれえ。
「俺んところに来い、健次郎。俺んところに来い」(＠金八)
はパンチライン。
ほかのテーマとしては、
「地域の中の学校」ってことで、
学校内に老人ホームみたいのができ、
老人や近所のふれあいを描いているのもある。
そんで、その中の老人の１人が死に、
生きるとはなにか、的な部分にも焦点を当てている。
また、ソーラン節をクソ踊るのもこのシリーズの目玉か。
他の３Bの生徒的には、
ヒノケン、ヒルマンなどタレント揃い LIKE ブラジル代表。
主題歌は「新しい人へ」(＠海援隊)だったはず。
このシリーズはそこそこ面白いし、
どこのビデオ屋でもあるので、
レンタルしてみてもいいだろう。

●第６シリーズ
いまをときめく上戸綾がメインの生徒を演じている。
上戸綾が演じる「直」って子が、性同一性障害。
つまり、女として生まれたが、心は男ってこと。
ってことで、
テーマは「異質なものとの共生」
（性同一性障害など）ってところか。
これもまあまあ面白いが、そこまででもない。
金八の息子・幸作が白血病みたいなのに
かかるのもなかなかの見所。
このシーリズでも、「５」の健次郎などが意地の登場を見せたりする。

とまあ、こんな感じ。

余談だが、俺の職場の同期の奴に
プロの金八ファンがおる。
そいつは「４」から見始めたらしいが、
「５」がクソ好きらしい。
そいつがなぜプロとまでよばれるか。
AREA0832にいながら、
追っかけまでするSKILLを持ち合わすからだ。
東京などで、金八の舞台などがあれば当然いく。
言うまでもなく、１人で新幹線。
また、金八グッズのオークション(＠東京)にも１人で参加。
オークションはチャリティーらしいが、
先日は、桜中学のジャージを購入。
サイン入りの脚本を何ぼか忘れたが、
かなり高い額で落札したとも言っていた。
ほかには、武田鉄也が使っていたというだけの、
天体望遠鏡を落札しようとしたが、
値段が上がりすぎたから断念したらしい。
クソ悔しそう。
オークションには２０万円くらい持っていくと豪語。
チャリティーなので、オークション会場には、
金八をはじめ、３B生徒が終結する。
となれば、この男が黙っているわけがねえ。
気合の出待ち。
そんときの、写真を俺にクソ見せてくる。
「Wさん、ヒルマンと写真が撮れました」など。
まじで「しるかっっ」(＠W胸の内)だが、
おだてのSKILLを持ち合わす俺としては、
うかつにも、
「はぁー、すごいね。まじでうらやましい。
ほかにはだれがおったんか？」＠W
などを出してしまうため、
東京に行くたびに、
デジカメをもって俺のところに来る。
なんもいうことがないが、
俺も気合はねえが、嫌いじゃねえため、
にやりとするだけ。
それと、
なんかしらんが、AREA0832にも、
金八仲間の女性(２人)ができたようで、
３人で舞台などを、東京まで見に行っているようだ。

話を元に戻そう。
ってことで、
金八先生第２シリーズ。
昭和５５年産。
いまだ色あせることのない、
クラシック中のクラシック　LIKE WU-TANGの１st。
今後もこれを越えるドラマは出てこないだろう。
中学生ドラマの金字塔を打ち立てたといっていい。
第５シリーズがおもしれえったって、
レベルが違うのがこのシリーズ。訳が違う＠AU。
もちろん、俺の独断。
テーマは校内暴力。
昭和５５年っていえば、
暴走族とかその時代。
長ランにドカンよ。
俺の隣の兄ちゃんが、当時中坊(＠ジブラ)だったが、
スゲー学ラン (LIKE 男塾) を着とった。
ちなみに、その兄ちゃんの卒業式(＠中学)には、
始まる前から、パトカーが５台来ていたらしい。
お礼返しとかそのノリを考慮したんだろうが。
まあ、その時代。
さすがに昭和55年ってことで、
オレもON TIMEでは見てねえが、
幾度となく再放送されたので、
それを何度も再確認(＠AU)していた。

話を戻そう。
主題歌は「人として」(＠海援隊)。
この歌もクソええ。
俺的には、先日のDIGGIN(＠HARD OFF)で、
４０円で７インチをゲトった。決まった。

全話をいちいち取り上げて、
説明していきたいくらいの勢いはあるが、
それをやったら「気が触れとる」といわれかねないので、
いいとこ取りをして、ざっと説明してみよう。

まず、第一話から面白い。
テーマは思春期心身症。
ある卒業生の話。
中学までは学年トップで超進学校に進んだはいいが、
高校に入ってから、まさかの落ちこぼれに。
それで悩んだ挙句、精神的な病に。
過去に、金八がその生徒に言った
「地球はお前のためにまわっているんじゃない」が、
パンチラインとなり、その言葉に救われたらしい。
電話があり、入院先＠福岡に会いに行く金八。
その病院には、大人になりきれない人たちが収容されている。
「この人は、ピーターパンだから」(＠ONO GODの相方)
みたいなもんか？
なんにせよ、親の過剰な期待に応えきれず、
精神がパンクってのが、メインの理由。
成績よりも、考えるべきことがあるだろうってところか。
いきなりの２話連続もの。マチガイナイ＠ナガイ。

で、次の話。
金八が福岡のお土産にと買って帰った王道「梅がや餅」。
饅頭をゴミ箱に捨てるくそふとどきな生徒が多数おり、
金八はボコ切れ。
人としての、道理を説く。

で、次の話。
ここからが、クソ面白い。
この話で、ついに真打登場。
誰かといえば、
第２シリーズのメインをはる加藤優(＠直江喜一)。
荒谷２中からの転校生。また、荒谷２中の番長。
荒谷２中を追い出されてきたらしい。
こいつがまじですげえ。クソ熱い。
中学生ながら、暴走族とつるむ。
が、実は母親思いのクソええ奴。
親父がサラ金で借金した挙句の蒸発。
借金取りのヤクザなどが、
家に押しかけ加藤や母親などを殴る蹴る。
それ以来、加藤は借金を返すため
中学にも行かず皿洗い。とにかく母親を助ける。
そうなると、授業も分からんし、ぐれるしかねえ。
設定からして、クソスゲエ。
この男をB－BOYといわずして、なんといおうか。

転校初日から、
桜中学の番長、松浦といきなりの喧嘩。
加藤はイスを振り回すなど、クソイケイケ。
加藤は金八も松浦の味方をしたと勘違い。
そうなれば、加藤の仲間たちも黙ってねえ。
加藤の仲間の暴走族「チミドロ」が
学校を襲うなどと脅してくる。
時代背景もあるが、
みんながリーゼント。クソ気合が入っとる。
そのリーダー格に古尾谷雅人(RIP)。桜中の卒業生。
このリーダーと金八が溜まり場スナック「Ｚ」で激論。
ここはマジで見物。

「義務教育かなんだかしらねえが、
分かりもしねえ授業を聞かされるのはごめんなんだよ。
人権蹂躙なんだよ。」(＠加藤)
「だからおまえはバカだっていうんだよ。
教育を受けさせる義務は、
親、国、自治体にあって、
お前にあるのは教育を受ける権利なんだよ。
加藤、お前は教育の権利者なんだ。
お前には学校に来て、
分からないことを教えてくれ、
っていう権利があるんだよ」(＠金八)。

これにはみんなあんぐり。
加藤もＢであるが、金八もひとかどのＢ－ＢＯＹ。
俺的には「ハハーッ」(＠AU ）ってかんじ。
クソ熱いとしか言いようがねえ。
また、前の中学(荒谷２中)で担任などをし、
加藤にまあまあ信頼されていた米倉先生が金八の元を訪れ、
語ったのが、おなじみの

「腐ったみかんの方程式」

だ。
内容的には、

「腐ったみかんを箱の中に入れておくと、
ほかのみかんまで腐ってしまう。
それと同じ論理で、荒谷２中は加藤を追い出した。」＠米倉先生

おそろしい方程式。
フォーミュラ THE　みかん。
が、どうも腑に落ちん。
しかし、セリフは以下に続く。

「しかし、加藤はみかんではないんです。
人間なんです。」(＠米倉先生)。

これはマチガイナイ。
改めて、俺もみかんじゃねえと再確認。
俺の周りには、
腐ったみかんと呼んでもいいかもしれん奴もいるが、
おれは腐ってねえ。オレはオレ＠社員
各個人個人が自己の皇帝＠コッタ
である以上、回りは関係ねえ＠ルーだ。

しかし、クソ意地の悪い教頭＠桜中学が、
加藤を桜中学からも追い出そうとするが、
金八が自分の進退をかけて、号泣しながらの交渉。
「加藤はみかんではないんです。
私たちはみかんや林檎を育てているわけではないんです、
人間を育てているんです。」(＠金八)
その通りだ。
なんとか、桜中学にとどめることに成功。

この辺を見ると、このごろのワルは、
臭い言い方をすれば、
力が有り余っていて、
それをどこに向けていいか分からん、
って感じの奴が多い気がする。
今の、「無気力・自堕落そして非生産」（＠カイジ）
とは訳が違う（＠AU）気がする。

で、その後いろいろと話が展開していくわけだが、
最後の３話が別格。
「卒業式前の暴力　その１」と「その２」。
それに「卒業式」の３話。
マジで、この３話はスゲエ。

以前、加藤が番長だった荒谷２中のワルどもが、
卒業式のボイコットを決行したいため、
加藤に協力を求めてくる。
悩んだ挙句、昔の仲間も大切ってことで、
暴力を使わずに荒谷２中の先生を謝らすと
松浦とともに荒谷２中へ。
加藤が来たことで、学校は大荒れ。
窓ガラスをボコ割りする荒谷の生徒たち。
荒谷２中の校長ほか２名を連れ込んで、
放送室に立てこもる加藤や荒谷２中のワルたち。
ここでの問答を、
放送室ってことで、全校放送。
途中、暴走族チミドロが応援に駆けつける。
その中に若き日の柳葉敏郎がいたりする。
っていうか、放送室の会話だが、
パンチラインがボコボコ。

「学校に行く権利を取り上げたことと、
俺の母親をバカにしたことを謝れ。
手ぇついて謝れぇぇぇぇ」(＠加藤)

このシーンはまじで歴史に残る名場面。
これぞハードコア。
しかし、なんだかんだで警察が突入。逮捕に向かう。
ここで、この場面にこれ以上マッチする曲はねえ、
って言われている、

「世情」(＠中嶋みゆき)

がかかる。
このシーンはまじで圧巻。
詩がスゲエし、曲もスゲエ。
悲しさ・せつなさが全開の曲。うなだれの一曲。
（AUなどはラジオで聞いて、クソ焦ったりしていた。
「なんか、あのハーコーな曲はっっ」(＠AU)のあせりの一声）
ここで金八が、逮捕する警察にむかって、
モノスゲエパンチラインを出す。。

「俺の生徒になんばしよっとや、きさん」(＠金八)。

普段は標準語なのに、ここだけは意地の博多弁。
スラング・方言を混ぜるＢのスタイル。
天神B-BOY(＠A-TEAM)にはたまらんはず。
涙なくして見れん。

ちなみに立てこもった奴らは全員捕まるわけだが、
便所で逮捕される奴は、
小橋健太(＠NOAH)に似ている。
まあ、どうでもいい。
その後、金八をはじめ、PTA等が警察を説得。
なんとか釈放される加藤＆松浦＆ワルどもだが、
ここのシーンはぜひ見てくれ。

で卒業式。
生徒代表の挨拶。
まさかの加藤が担当。
これがまたすげえ。

「俺を手本にしろ。勝手にすねるなぁぁぁ」(＠加藤)

これこそ、Ｂ－ＢＯＹのコメント。
ＫＲＳとかがいかにも言いそうなこの言葉。
パンチラインというしかねえ。

と、書き出したら、きりがねえ。
すげえ。
「完成度が高すぎる」とは
マイメンＳ弥の弁。
一応紹介しとくが、
３Ｂのほかの生徒もええ奴が一杯。
全話にすきがねえ。
個人的には、便所掃除の話
「クソまみれの英雄」とかもおもしれえ。

っていうか、
金八こと武田鉄也の評判はくそわるい。
そうとうの皮肉屋かつ、ひねくれモノらしい。
が、そんなことは関係ねえ＠ルー
作品と役者の私生活は別。
が、俺的にはちょっとショック。
まあ、しょうがねえ。

兎にも角にも＠ユラ
レンタル屋によってはおいてるところもあるので、
Ｂ－ＢＯＹの方には、是非×２見ていただきたい。